西医学健康原理実践宝典 64 駆虫法

西医学創始者 西勝造著

西医学健康原理実践宝典

64 駆虫法

寄生虫は我が国に多いもので、ほとんどこれに罹っていない人はない位である。しかして今は薬剤が不足していて、よい駆虫剤が手に入らぬが、ここでは手軽にできる寄生虫駆除法をお知らせする。

一、柘榴根皮

漢方薬店に普通あるが、もしなければ、柘榴の木の根を掘って一部分を切り取り、よく洗って、皮をむいて蔭干にする。その皮を60g、一昼夜水に浸して、その水を捨てる。さらに1合5勾の水を加える。乾いた柘榴根皮ならば60gを水1合5勺に一昼夜漬け、これを1合に煎じ詰めたものを大人1日の量として数回、空腹時に服用するのである。服用後3、40分して、スイマグを20cc位水にといて飲む。なかったら柿の葉汁を30gばかり緩下剤の代わりとして飲む。これは3日間は連用するのである。20歳以下は30gに1合の水、10歳以下は15gに7勺半の水を加え2/3に煎じ詰める。これは十二指腸虫に効く。

二、海人草

海人草は1日量として10gを、1合の水で煎じて7勺半に煮詰めたものを5日間連続して飲むのである。これは腐らないから5日分位一度につくってよろしい。これは回虫と蟯虫によく効く。

三、南瓜の葉

南瓜の葉を7日ないし10日間位蔭干し(最後の1日は直接日光にあててもよい)にして、これを擂鉢または乳鉢で粉末とし、粗いのを除き、茶匙1杯を1日量として、5日ないし7日あるいは10日連続して用いるのである。

、一般に駆虫剤は月の初めよりと月の中頃よりとの2回を基準として飲みこれを3ヶ月続け、次に3ヶ月休んでまた3ヶ月続けるものである。こうすると寄生虫のわかない体質となる。そしてまた半年ばかりしたら前のことを線り返すことである。便秘症の人はミルマグ等で便通をつけておいて駆虫剤を用いないと、虫が出にくい。

、私は、柘榴根皮、海人草、南瓜の葉、落花生の渋皮等を配合してムトルニンという駆虫剤をつくり、厚生省の認可のもとに製造させていた。これは、虫が死ぬから虫体は出ぬ場合がある。虫が小腸におったた場合は、虫も蛋白質であるから消化吸収されて、今までの罪滅ぼしに血となり肉となって、便に虫体をあらわさない。しかし、排卵の顕微鏡的検査をして見ると、明らかに虫卵の著しき減少を示しておるから、薬が効いたことがわかる。また、これを四に従って服用すると爪の横筋がだんだん消えて来る。これでも虫がいなくなったことがわかる。

駆虫剤を飲むに先だって、葉縁素(第62項)を盃2杯位飲んで、金魚を5ないし10分位やると、腸内にいないものも、葉緑素のために腸に帰って来るから、容易に駆除することもできる。駆虫剤は消化器内にあるものだけに有効であるから、消化器以外に潜入しておるものに対しては、生野菜を併用する必要があるわけである。しかして駆虫剤の服用の仕方を四のようにするのも、虫の腸内にあるときを攻めるためである。

、回虫は、我が国では極めてありふれた寄生虫であるが、その害毒は計り知ることができない。現時わが国民のほとんど全部が、この虫に寄生され、ことに幼児、学童などにその猛成を逞うしておる。参考のため今西、および松永両氏の調査による回虫迷入部位を次に示す。

第26表 回虫迷入部位

蝶形骨洞 (胡蝶宝) 1

聴器 5

鼻腔 2

気管 6

肝臓内 17

胆嚢、及び胆道 66

虫垂 40

膵臓 8

腹膜腔 22

胸膜腔 3

皮下膿瘍 21

ヘルニア 3

泌尿器 5

生殖器 1

計 200

回虫は,手足の爪に横筋があること、鼻をこする、鼻がかゆい、目尻がピクピクする、原因不明の発熱、微熱、腹痛、夜尿病、小児ひきつけ、発育不良、肥えない、その他原因不明の症狀があったら、まず回虫を疑わねばならぬ。

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