西勝造先生講演集 第6回

西勝造先生講演集 第6回

病気になぜかかるか

現代医学の忘れている重要課題(5)

医術社社長 中西恒三編

姿勢的複合体と腰痛、その主因は足

メヂカル・ドクター・ローレンス・ジョーンズ著『姿勢的複合体』(Dr. Laurence Jones: -Postural Complex. 1955)は大変参考になる名著の1つです。要点をかいつまんでご紹介いたしましょう。

姿勢は真ん中にあり、腰痛を起こすことは全身的のものであるが、その根本は足にある。それは、図に示すように、aの足先と、bの足首から影響するものであると述べております。この人はモルトン氏病とかソーレル氏病とは言わないが、aが Morton’s disease、bが Sorrel’s disease に当たります。

ウィックラー博士は、『足の故障』という著書の中で「人間は足を健康にする以外に何物もない」と極言しております。

ローレンス・ジョーンズ博士は、同書の174-8ページにかけて「容易に応用できる方法は、片方の手でキビス(かかと)を握り、他の手で足の全部を握る。そうしてキビスをしっかり固定しておいて、足全部を足首で円を描くように回転するのである」と言っております。つまり、片手は足首を上より押さえておいて、他の手で指先を握り、円を描きなさい、と言っているのは、私の言う扇形運動にあたります。

三号型健康機をご利用なさるときは、金魚運動の台の上に、軽くカカトを乗せる。つめり足を縦に乗せると左右に運動するからモルトン氏病は治ります。今度は足を横にかけると、前後に揺れるからソーレル氏病は治ります。工夫次第で同時にできます。

同書の126ページに「足部疾患により悪姿勢を補償するために頭を振ることになり、脳髄の内部で異常な傷を受けるような位置にある。この事実と、それにより起こる頭に入る頸動脈の圧力増大で、足部疾患に根ざして起こる脳腫瘍の罹患増大が説明されるであろう。」

このことは、足の故障を起こすと悪い姿勢になります。それを補償するために首をかしげたり振ることになるのです。頭に腫物をつくることは、結局コンスペーション(便秘)から来るものです。頭の腫物を初め取り除けようとしている間に、今度は脳から足の故障を起こして、ますます姿勢は悪くなり、遂に脳腫瘍をつくってしまうのです。

なぜ頭を振るかと言いますと、脳に腫物ができるから血液を通そうとして振っているのです。心ない医師は、この原理がわからないから、振るのを止めようとする。ここに治る医学と、悪くする医学との食い違いができるのです。

脳内グローミュー閉塞者は頭を振る

頭のグローミューの塞がっている人は、頭を始終振っております。京都西会の松山さんは年中頭を振っておられたが、美容機で頭を左右に振ることをやっていたら止まってしまった。また、岡田啓介大将も頭を振っておられた。方々の医者にかかっても治らず、私がご相談を受けました。

「閣下の頭の振りは直接お酒のせいではなく、多年にわたるお酒のために頭のグローミューが硬直し、それを解こうとして振られるのですから、もっともっと振らなければなりません。止めようとなさることは、もってのほかでございます。傍らに大将級の方が7、8人居合わせておられたが、その中の阿部信行大将が、

「岡田君、どんどん振れよ」

「そうかなあ、振ると余計に振ることになりはせんかなあ。大丈夫かなあ、痛いが我慢してもっと振るか」

岡田大将は疑心暗鬼を秘めながら、よしきた、と積極的にどんどん振ったら、ぴたりと止まってしまった。変な顔をしておられました。後日のお話ですが、

*岡田啓介大将

ファイル:Keisuke Okada 2.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%95%93%E4%BB%8Bより拝借

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